2023年8月13日 映画上映会のご報告

2023年8月14日
みなさま、こんにちは!
先日のブログでお伝えしました通り、
本日、映画「ノー・ヴォイス」無料上映会を行いました。
石垣島しっぽの会では初めての取り組みでしたが、
多くの方のご協力のおかげで、盛況に終えることができました。
ありがとうございます。

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この作品は、ちょうど10年前に石垣市開催のシネマフェスティバルで、日本初上映されました。
どこよりも早く石垣市で公開されたのです。
その時にご覧になった方もいらっしゃるでしょうか。
そういう縁のある作品を、石垣市いきいき学び課のご支援のもと、
石垣市環境課、八重山保健所のご協力も得て、再上映することになりました。
最近では「保護犬」「保護猫」「地域猫」などの言葉を、
当時よりもはるかに一般的に耳にする機会が増えました。
しかしながら、その正しい意味を知っている人は意外に少ないと思います。
この映画を見れば、そういう言葉の意味やその裏にある事実、
動物ボランティアが、どういう活動をしているのかを、みなさまに少しは
知っていただけたかと思います。
ヴォイスは「声」という意味ですが、時に言葉・発言という意味にもなります。
「ノーヴォイス」は「声が無い、発言できない」動物達を
テーマにしてはいますが、真の主役はもちろん人間です。
といいましても、10年前に、関東地方で撮影された映画ですから、
当然、現在の石垣島の状況とは違うところもありましたし、
動物に関する法律も当時とは変わりました。
ただ、時代は変われど、ひとりの不器用な青年の変化を通して、
見終わった後に、多くの人が「君たちはどう生きるのか」という問いを
投げかけられたように感じていただけたのなら、私たちはうれしいです。

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🔶準備中の様子🔶
🔶石垣市役所1Fコミュニティルーム🔶
🔶犬・猫に関する質問掲示板🔶
🔶掲示板🔶
犬の預かりボランティア
映画のドキュメンタリー内でも「 預かりさん」が登場しましたね。
しっぽの会でも、犬の預かりさん募集中です!
🔶インスタグラムのストーリーズでもアップ🔶
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🔶開場、上映🔶
多くの方に来場いただき、人数確認のため記名いただいたところ、
子供さんを含め約70名の方々がお越しくださいました。
また、募金箱には31、050円のご寄付をいただき、感謝いたします。
映画上映費用(映画会社への支払い)にあてさせていただきます。
映画後のトークセッションでは、
獣医師の土城勝彦先生が、石垣島での
ノネコ(野良猫)
外ネコ(外で生活する猫)
イエネコ(室内飼育されている猫)
のお話をしてくださいました。
土城先生のお話は、私たちにとっても、ためになる内容で有意義な時間でした。
診療がお忙しい中、ほんとうにありがとうございました。
↑ 教育委員会の島袋さん 準備等、ご協力ありがとうございます。
↑ たまよせ動物病院 獣医師 土城勝彦 先生のお話

🔶お越しいただいた方からの質問コーナー🔶

質問1
今年の石垣島はノミダニが多いと聞きました。
室内猫にノミ予防薬を投与していてもノミがつくことがあります。
よりよい予防方法は?
回答1(土城先生)
ノミの薬は何種類もあります。
よって薬を変えれば効くことがあります。
家の中で増える原因は、実は人間です。
外にはノミの糞や卵がたくさん落ちています。
人間が靴の裏にそれらをつけて家に運んでしまうのです。
家の猫にも必ず予防薬をすることで、ノミの繁殖を防止できます。

質問2
シニア猫が膀胱炎になったため、飲み水を水道水から軟水に変えました。
猫にはもっと早くから軟水を飲ませたほうがいい?
回答2(土城先生)
石垣島の水道水はミネラル度が高いので、ミネラルを摂ることでかかりやすくなる膀胱結石には、軟水に変えることでかかりにくく、防御にはなりえます。
ただ、寿命には直結しません。シニア猫は比較的膀胱炎になりやすいです。
清潔でよい水を飲ませてあげてください。

質問3
さくらねこのお耳は、お耳切った後にばんそうこうをはるの?
回答3(土城先生)
いろんなカットの仕方がありますが、私のところでは、出血を止める処置をしますので、ばんそうこうは貼りません。
ばんそうこう貼ると猫は気にして取ってしまうので、貼らないほうがいいかと思います。

質問4
殺処分ゼロにすることはできないのですか。
回答4(しっぽの会 犬戸あい)
殺処分ゼロ、理想ですが今のままでは残念ながら難しいです。
すでに人が面倒見切れない数の犬や猫がいて、数が多すぎるからです。
犬猫にはご飯を食べさせ、糞尿の処理をし、医療行為を行い、犬は散歩もせねばなりません。
生きている状態で面倒を見ることができる人間が足りないのです。
今日の映画にも出ましたが、「蛇口をしめましょう」
不幸な犬猫が生まれてくることを、とめましょう。
避妊去勢手術をして生まれる数を、減らしましょう。
その仕組みを作り実行中ですが、まだまだ残念ながら不幸な犬猫が生まれてくることをゼロにはできていません。そして犬猫を捨てる人がまだまだたくさんいるのが現状です。
土城先生
猫は年に何度も妊娠をするので、避妊手術を依頼されたときに妊娠中とわからず、手術してみたら実はおなかの中に赤ちゃんがいたということが、非常に多いです。
いかにも妊娠中とわかる場合でも、これ以上増やせないために、わかって避妊手術をやっていますが、その赤ちゃんだって命です。
その命を奪う手術を日々しています。
その罪を背負いながらやっていることを忘れないようにしています。
殺処分ゼロの裏にはそのような現実があります。
犬戸さんがお伝えした通り、きれいごとで済ますのが一番よくないことです。
きちんと市民のみなさんに現実を認識していただいて、その上で対応していきたいと考えています。

質問5
お散歩に連れて行ってもらえない犬がいます。
飼い主に注意してもいいですか?
しっぽの会から指導してもらえませんか?
回答5(しっぽの会 犬戸あい)
石垣市環境課、八重山保健所に通報してください。
しっぽの会は飼い主に注意、指導する権限はありません。
法律上、犬の所有権は飼い主にあるため、そのような犬がいたとしても飼い主から取り上げたりできません。
みなさんにできることは行政に訴えることです。
環境課や保健所は動いてくれます。

以上、ご報告でした。
お読みくださりありがとうございました!